【日本シリーズ2017】DeNAとソフトバンクの勝敗を分けた要因とは⁈
今年の日本シリーズもとうとう決着がつきましたね。
結果は4勝2敗でソフトバンクの勝利。王者ソフトバンクの辛勝といったところでしょうか。
事前の予想ではソフトバンクの圧倒的有利が伝えられていましたが、私は一野球ファンとして直近の戦力を冷静に分析し、横浜DeNAベイスターズが勝つと予想していました。
私が根っからの天邪鬼という部分を差し引いても、本気でDeNAのほうが強いチームに見えたからです。
しかし結果はハズレ・・・ですね。残念(涙)。
当ブログの記事をご覧になり、「もしかして本当に勝てるかも⁈」と期待に胸を膨らませていたベイスターズファンの方、並びにプロ野球ファンの皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
絶対王者ソフトバンクを土俵際まで追い込んだところまではよかったのですが、最後にうっちゃられてしまいました。
では、両者の差は何なのか?勝敗を分けた要因に迫ります。
DeNAとソフトバンクの勝敗を分けた要因①
一つ目の要因はサファテです。
サファテ投手の安定感がハンパなさすぎて、まさに絶対的守護神といった存在感でした。
長年プロ野球を見ている私も、ここまで安定しているクローザーというのは記憶にありません。
あの回転数の多い伸び上がるストレートをまともに打てる打者はメジャーリーグにもほとんどいないのではないでしょうか。
日本記録更新となったシリーズ54セーブもフロックではないと頷けます。
サファテの安定感がソフトバンク全体の安定感につながっていたように感じました。
DeNAからすると9回はないも同然。
残りの8イニングで勝負するしかないという圧倒的に不利な状況で戦わざるを得なかったと言えるでしょう。
6試合トータルで考えると、ソフトバンクは攻撃回数が54回あるのに対して、De
NAは48回しかない・・・。
この6イニングの差を生み出したサファテ投手には脱帽です。
DeNAとソフトバンクの勝敗を分けた要因②
二つ目の要因は守備力です。
守備力の差が勝敗を分けたシリーズも珍しい?かもしれません。
普段はあまり目立たない守備力の差ですが、今年は際立っていましたね。
ソフトバンクのチーム年間エラー数は、なんと驚きのたった38個。
対するDeNAは66個でした。
この28個の差が両者の勝敗を分けた最大の要因と言っても過言ではありません。
日本シリーズでもソフトバンクの選手がファインプレーでチームを救うのに対し、DeNAの選手は勝負所でエラーをしてしまいチームの足を引っ張るという対照的な状況でした。
特に今宮選手のプレーは世界一っ!と思うくらい素晴らしかったです。
今回の日本シリーズを機に守備力を評価する指標を新たに創設するべきだと強く感じました。
中継ぎ投手の活躍ぶりを評価するためにHP(ホールドポイント)という指標が創設されたのは記憶に新しいところですが、守備力を評価する指標と言ったら「失策数」や選考基準があいまいな「ゴールデングラブ賞」しかありません。
例えば・・・
- 勝利守備ポイント : 勝利に直結するファインプレーに付与される
- 防安打ポイント : ヒット性の打球を阻止してアウトにしたら付与される
- FPP(ファインプレーポイント) : 審判がファインプレーと判定したら付与される
以上のような指標を創設してほしい!と切に思っております。
そうすればまた違った角度から野球を楽しむことができると確信しています。
DeNAとソフトバンクの勝敗を分けた要因③
三つ目にして最大の要因は選手の意識です。
これは2位以下に大差をつけてペナントレースを制したソフトバンクと、ギリギリの滑り込みで何とか3位になったDeNAの選手たちの心の中に芽生えているであろう潜在意識のことを指しています。
世間では3位からの下克上とか言われていますが、誰しもが今のCSの仕組みに違和感を感じているはずです。
「もしギリギリで3位になったDeNAが勝ったら本当に日本一と言っていいの?」と。
この違和感は誰よりも現場で戦っている選手たちが一番感じていることだと思うのです。
選手たちは絶対に口にしないでしょうが、今回DeNAの選手はソフトバンクを土俵際まで追い込み、もしかして勝てるかも?と思った瞬間、「本当に俺たちが勝っていいのかな?」と少なからず頭によぎったのではないかと勝手に想像しております。
その微妙な心理の差が勝敗を分けたのではないでしょうか。