赤ちゃんが初めて熱性けいれんになった時の対処法
みなんさん、「熱性けいれん」という症状をご存知ですか?
子育て経験が豊富な方なら知っていると思いますが、新米ママ・パパの場合は、何となく聞いたことがある、病院でパンフレットを見たことがある、程度だと思います。
私もその一人でした。
「熱性けんれいん」という言葉を知ったのは、なんと子供が熱性けいれんになってしまった当日でした…。
熱性けいれんに関して何も知らなかった私は、我が子のけいれんする姿を見た時にただただ焦るばかりで、間違った行動ばかりをとってしまいました。
その時の経験と反省を踏まえて、赤ちゃんが初めて熱性けいれんになった時の対処法をまとめました。
熱性けいれんとは
熱性けいれんとは、高熱を出した時に未発達な脳がそれを制御できないため、次のような症状を引き起こします。
- 全身の震え、けいれん
- 意識を失う
- 身体の一部が硬直する(我が子の場合は両目が左端によって動かなくなりました)
実録!熱性けいれん
その日は日曜日でした。
当時1歳半だった娘が金曜日から40度の高熱を出し、2日たってもなかなか下がらないので、休日診療を受け付けている病院へ連れて行きました。
その病院では熱さましを処方されただけでしたが、受付のところに「熱性けいれん」と書いてあるパンフレットがあり、その言葉が妙に心に引っかかった感覚を今でも鮮明に覚えています。
先生の診察を受けるまで10分くらい待ち時間があったのですが、その間私は子供を抱っこして座っていました。その際、若干ですが子供の体がピクッピクッと動いているような感じもしたのですが、そのままやりすごしてしまい、受診時にもそのことを先生に伝えませんでした。もし伝えていたら熱性けいれんを未然に防ぐことができたかもしれないという後悔はありますが、なにせ熱性けいれんそのものを知らない新米パパなので、致し方なしですかね。
病院から帰宅して1~2時間経った時のことです。突然リビングの方から妻が叫んでいる声が聞こえてきました。
「○○ちゃん!だいじょうぶ!?ママの声聞こえる!?」
ただ事ではないと察知した私は急いでリビングへ行ってみると、そこには体を震わせながら意識を失い両方の黒目がが左端へ寄って動かなくなってしまった娘がいました。
「え!?これはマズいんじゃない?ただの病気じゃない…大変だ…」
私と妻は二人とも気が動転してどうしたらよいかわかりませんでした。
そしてまず最初にとった行動が…「2時間前に行った休日診療の病院に電話する」でした。そして病院からの回答は「うちでは適切な処置ができるかわからないので救急病院を受診してください」というもの。
そこでようやく救急車を呼ぶことを決意します。119番に電話すればすぐに救急車が来てくれると思っていましたが、結局到着したのが10~15分後でした。
玄関に出て待っているようにと指示を受けたので、震えが止まらない子供を抱っこしながらひたすら待ち続けました。しかし待てど暮らせど救急車が来ない…。体感時間としては30分くらいだったと思います。
救急車を待っている間、私は「少しでも熱を下げなければと子供に冷たい水を飲ませました。」ストローを口にくわえさせると意識を失っている子供が条件反射?でグビグビッと水を飲んでくれました。
しかし、その直後子供はさらにガクガクブルブルと震え始めました。体温調整機能も低下していたのか、冷たい水を大量に摂取して一気に体温が下がってしまったようでした。
さらに焦った私たちは「とにかく意識が戻るようにと必死に呼びかけを続けました。」これは救急車の車内でも続けました。呼びかけに反応しない我が子を見て正直「このまま死んでしまうかも…」と真剣に思いました。
救急車に乗って5分くらい経過したくらいで、ようやく震えが止まり意識が少しだけ回復してきました。その後救急病院でけいれん予防座薬の「ダイアップ」を投与され2時間くらい休憩してから自宅に戻りました。
病院からは座薬と一緒に「けいれんを起こした時の行動マニュアル」のようなものをいただきました。そしてそのマニュアルを見て私は愕然としたのです…。マニュアルと逆のことばかりしていた…ヤバイ…。
私がとった間違った行動3つ
- すぐに救急車をよばず通常の病院に電話してしまった。
- けいれん中の子供に冷たい水を飲ませてしまった。
- けいれん中の子供に大きな声で呼びかけたしまった。
実は1に関しては、奇跡的に病院からいただいたマニュルに沿った行動でしたが、私個人的にはすぐに救急車を呼ぶべきだったと反省したため、間違った行動として記載しました。
マニュアルには救急車を呼ぶ際の基準が下記のように記載されております。
- けいれんが止まっても意識がはっきりしない
- くちびるの色が紫色で呼吸が弱い
- けいれんが10分以上続く
しかしながら、初めて我が子のけいれんを目の当たりにすると冷静でいられる親はほとんどいないのではないでしょうか。特に3つ目の「けいれんが10分以上続く」ですが、けいれんが起きてからの経過時間を冷静に計っていられる人は皆無に等しいでしょう。
結論
赤ちゃん(子供)が初めて熱性けいれんになってしまったら、すぐに救急車を呼びましょう!
そして救急車が到着するまでは、水や食べ物を与えず静かに待ちましょう。
意識が回復するまでは本人への呼びかけは一切行わず静かに見守りましょう。